独居や高齢者世帯の増加に伴って、数多くの高齢者向けの見守り・安否確認サービスが提供されています。
センサー・家電、訪問など様々な見守り方法がありますが、高齢な家族の暮らしぶりがよく分からず、サービス利用を後悔している方も少なくないようです。
カメラで高齢者を見守るサービスは、映像を見て様子を確認できるので、体調の変化や暮らしぶりがよく分かるサービスとなっています。
生活する上で、様々なリスクがある高齢のご家族を見守る場合、特におすすめです。
【カメラタイプ】のサービスの特徴
高齢者向けのカメラタイプの見守りサービスの主な特徴は、以下の2点となっています。
- 暮らしぶりや体調の変化がよく分かる
- 会話機能がある
体調の変化や暮らしぶりがよく分かる
カメラを使用した高齢者向けの見守りサービスは、実際の映像を見て様子を確認できることが最大の特徴です。
カメラで見守るサービスは、センサー・家電などを利用した見守りサービスと比較すると、格段に得られる情報が多く、体調の変化や暮らしぶりがよく分かります。
居間やリビングに見守りカメラを設置すると、以下のような情報が分かります。
- 立ち上がりや歩く時の様子
- 薬の内服状況
- 水分の摂取状況
- 起床時刻
- 日中の過ごし方
- 就寝時刻
■センサー・家電での見守り
・限られた情報しか分からない
■カメラでの見守り
・映像が見れて、情報量が多い
→体調の変化や暮らしぶりがよく分かる
カメラで持病の悪化のリスクがある父親を見守りました
私は、持病の悪化のリスクがある父親をカメラを利用して見守った経験があります。
最初は、見守りセンサーと毎日の電話で、父親の体調を見守っていました。
しかし、人感センサーでは動いた回数、電話で体調を確認しても『体調は、問題ない』と繰り返すばかりで、実際の体調の変化や暮らしぶりは分かりませんでした。
父の持病が悪化して何度も入退院を繰り返したので、体調の変化や暮らしぶりが分かる見守りカメラの導入を決めました。
見守りカメラを導入してからは、持病が悪化するリスクである『薬の内服忘れ』、『塩分の多い食事』などを映像を見ることで把握することができました。
『薬の内服』、『食事』などについて、父親に連絡することで、持病が悪化することが少なくなりました。
センサーとカメラでの見守りの比較は、以下にまとめてみました。
■センサーと電話で見守り
- 人感センサーで動く回数などは把握
- 電話では、父親は『体調は問題ない』と繰り返す
- 実際の体調の変化、暮らしぶりは分からなかった
- 持病が悪化して、入院を繰り返した
■カメラと電話で見守り
- カメラで持病が悪化するリスクである『薬の内服忘れ』、『塩分の多い食事』などが分かる
- 電話では、体調の確認に加えて、『薬の内服』、『食事』について注意を促すことができた
- カメラの映像で、実際の体調の変化、暮らしぶりがよく分かった
- 持病の悪化を防ぐことができて、入院の回数を減らすことができた
会話機能がある
一般的な見守りカメラには、マイクとスピーカーが内蔵されています。
マイクとスピーカーを使用すると、カメラの前にいる高齢者と見守っている家族の間で、音声通話することが可能です。
ただ、同時に会話することが難しく、トランシーバーのように交互に話すことしかできません。
■【会話機能】まとめ
・高齢者と家族の間で通話することが可能
・同時に会話することが難しい
・トランシーバーのように交互に話す形
【カメラタイプ】のサービス利用はこんな方におすすめです!
【カメラタイプ】の見守りサービスには、『体調の変化や暮らしぶりがよく分かる』、『会話機能がある』という特徴があることを説明してきました。
そんな特徴がある【カメラタイプ】のサービス利用は、こんな方におすすめです。
- センサーや家電を利用した見守りサービスでは不十分だった
- 言語障害などで、電話でのコミュニケーションが難しい
- 持病の急激な悪化、転倒などのリスクがある
- 物忘れや外出したら迷うなどのリスクがある
- 薬の内服、食事などが取れているか心配
【カメラタイプ】のサービスの選び方
高齢者見守り【カメラタイプ】のサービスは、以下のようなポイントで選びましょう。
- ネット・WiFi環境の必要性
- 見守りカメラの性能
- 動体検知機能の有無
- 複数人で見守ることが可能か
- 介護保険でレンタル可能か
- 月額料金タイプか?カメラ買い切りタイプか?
ネット・WiFi環境の必要性
高齢者向けの見守りカメラは、ほとんどのサービスで、ネット・WiFi環境が必要となっています。
見守りカメラを設置する高齢のご家族宅に、ネット・WiFi環境があれば、どの見守りカメラを選んでも問題ありません。
ネット・WiFi環境が見守りカメラを設置する高齢のご家族宅に無い場合は、ネット・WiFi環境が必要ないSIMカードが内蔵されたカメラを選ぶことをおすすめします。
ネット・WiFi環境の必要の無いサービスを選ぶ方が、ネット環境を構築する手間や料金も安く利用することができます。
■ネット・WiFi環境の必要性
●ネット・WiFi環境がある
→どのサービスを選んでもOK
●ネット・WiFi環境がない
- ネット・WiFi環境が必要ないサービスがおすすめ
- ネット環境を構築する手間や料金が必要ない
見守りカメラの性能
見守りカメラの性能も、選ぶ際には重要なポイントです。
カメラ性能で確認必要なポイントは、以下の通りです。
- 画角
水平方向に90°程度は必要 - 首振り機能の有無
部屋の広い範囲が確認可能 - 画質
200万画素(フルHD)であれば拡大しても確認できる - 夜間撮影モードの有無
防犯面で安心できる
動体検知機能の有無
【動体検知機能】とは、カメラの撮影している範囲を動くものを検知し、見守っているスマホなどに通知してくれる機能です。
通知を確認すると、サービスによって違いはありますが、動くものを検知した際の静止画もしくは動画を確認することができます。
高齢のご家族の生活を見守るために、24時間・365日、見守りカメラの映像を見続けることは不可能です。
したがって、動きがある時を効率よく見守ることが重要で、【動体検知機能】は見守りカメラに必須の機能となっています。
■【動体検知機能】まとめ
- 動きを感知して通知してくれる機能
- 通知を確認すると、動きを検知した際の静止画もしくは動画を確認することができる
- 動体検知機能があることで、効率的に見守ることができる
- 見守りカメラに必須の機能
複数人で見守ることが可能か
見守りカメラに【動体検知機能】があって通知が来ても、1人での見守りでは、すぐに確認することは難しいと思います。
また、高齢のご家族の状態を共有するためにも、複数人のご家族で見守ることが望ましいと思います。
見守りカメラのサービスによっては、見守る人数に制限がある場合もあり、複数人で見守ることが可能なサービスを選ぶことをおすすめします。
■複数人で見守ることが可能か
- 【動体検知機能】があっても、24時間・365日を1人で見守ることは難しい
- 高齢の家族の状態の共有、異常時にすぐに対応するためにも、複数人のご家族で見守ることが望ましい
- 見守りカメラのサービスによっては、見守る人数に制限がある場合もあり、事前に確認することが重要
介護保険でレンタル可能か
認知機能が低下した方の外出などを検知して知らせる機器として、介護保険でレンタル可能な『認知症老人徘徊感知機器』というものがあります。
『認知症老人徘徊感知機器』には、見守りカメラとして使える商品もあります。
また、見守る対象のご家族が『介護認定を受けている』、『認知機能が低下している』場合は、介護保険でレンタルできる可能性があります。
しかし、これは、誰でもレンタル可能なわけではなく、以下のような状態の目安を満たした上で、ケアマネージャーが支援計画に組み込む必要があります。
- 要介護2以上
- 認知機能が低下している
- 外出先で迷うなどの症状がある
■介護保険でレンタル可能か
- 認知機能が低下した方の外出を検知する『認知症老人徘徊感知機器』は介護保険でレンタル可能
- 『認知症老人徘徊感知機器』には見守りカメラもある
- 『要介護2以上』、『認知機能の低下』、『外出先で迷う』などの状態に当てはまればケアマネジャーに相談してみましょう
月額料金タイプか?カメラ買い切りタイプか?
高齢者向けの見守りカメラには、月額料金が必要なタイプとカメラを購入してしまえば月額料金が必要ないタイプのサービスがあります。
月額料金が必要なサービスは、SIMカードが内蔵されたカメラをレンタルする形で、ネット環境が不要である場合が多いようです。
逆に、月額料金が必要ない場合は、カメラを購入する形で、ネット環境が必要な場合が多いようです。
見守る高齢の家族の環境に合わせて、サービスを選びましょう。
■月額料金タイプ?カメラ買い切りタイプ?
- 月額料金が必要なタイプとカメラ買い切りタイプがある
- 月額料金が必要なタイプは、カメラをレンタル、ネット環境不要
- カメラ買い切りタイプは、カメラを購入、ネット環境が必要
- 見守る高齢の家族の環境に合わせて、サービスを選ぶ必要あり
高齢者向け【見守りカメラ】おすすめのサービス
この項目では、高齢者向け【見守りカメラ】のおすすめのサービスを紹介していきます。
ネット環境なしでも使える見守りカメラ
高齢者向けのネット環境なしでも使えるおすすめの見守りカメラを紹介します。
ラムロック株式会社|みまもりCUBE
【みまもりCUBE】は、カメラにSIMカードが内蔵されており、ネット環境が無い場合でも使用することが可能です。
料金は、月額料金制で、介護保険ではない一般のレンタルサービスとなっています。
ネット環境 | 不要 |
カメラの画角 | 水平方向:78° 垂直方向:46° |
カメラの首振り 機能の有無 |
無し |
カメラの画質 | 76800画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有 ※特定の動きを検知するオプションプランあり |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | 月額料金制 |
月額料金 (1年プラン) |
4290円(税込) ・1年間の契約プラン ・データ容量1GB ・動体検知:1000円 |
月額料金 (短期プラン) |
6490円(税込) ・1か月毎更新プラン ・データ容量1GB ・動体検知:1000円 |
公式HP 資料請求 |
公式 ホームページ |
ソニー|MANOMA(マノマ)室内カメラ
【MANOMA(マノマ)|室内カメラ】は、ソニーが提供するスマートホームサービスの機器の1つです。
工事費や初期費用の必要がなく、室内カメラと窓やドアの開閉センサーが最大3か月間980円/月(4か月目以降3278円/月)でレンタル可能な『見守り・セキュリティセット』が用意されています。
【ソニー|MANOMA(マノマ)】の利用には、ネット環境が必要ですが、オプションサービスでLTE回線のWiFi(nuroモバイルHomeWi-Fi:月額2200円)を申し込むことが可能です。
よって、見守る高齢者宅にネット環境が無くても、利用することができます。
また、高額な工事費や機器の購入代金が必要ないので、気軽に試しやすいサービスとなっています。
ネット環境 | 必要 |
カメラの画角 (水平方向) |
92° |
カメラの首振り 機能の有無 |
無し |
カメラの画質 | 92万1600画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有 |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | 月額料金制 |
月額料金 |
|
公式HP 資料請求 |
ネット環境が必要な見守りカメラ
この項目では、ネット環境が必要なおすすめの見守りカメラを紹介していきます。
ALSOK|HOME ALSOK アルボeye
【アルソック|アルボeye】は、大手警備会社のアルソックが提供する見守りカメラのサービスで、3機種のカメラが用意されています。
ネット環境が必要で、料金は月額料金制となっています。
最大の特徴は、見守りカメラのサービスでは珍しい緊急時に自宅に駆けつけてくれる『駆けつけサービス』があることです。
ネット環境 | 必要 |
カメラの画角 (水平方向) |
|
カメラの首振り 機能の有無 |
|
カメラの画質 | 3機種ともに200万画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
3機種ともに有 |
動体検知機能 の有無 |
有 1機種のみオプションプラン |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | 月額料金制 |
月額料金 IPC-06FHD-T |
2200円 |
月額料金 IPC-07FHD-T |
2750円 |
月額料金 IPC-08FHDz |
2750円 |
公式HP 資料請求 |
【資料請求はこちら】画面で簡単資料請求をクリック |
パナソニック|スマ@ホームシステム|屋内カメラ
パナソニックは、スマ@ホーム システムという外出先から自宅内を見守ることができる商品を販売しています。
見守りカメラも数種類販売されており、いずれもネット環境とホームユニット(見守りカメラとネットを接続させる役割)が必要で、カメラを購入してしまえば、月額料金はかかりません。
今回は、【パナソニック|スマ@ホーム システム】の代表的な機種のKX-HRC100を紹介していきます。
ネット環境 | 必要 |
カメラの画角 (水平方向) |
118° |
カメラの首振り 機能の有無 |
有 |
カメラの画質 | 200万画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有 |
複数人で見守る ことが可能か |
可能(8台まで) |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | カメラ買い切り制 |
価格 KX-HRC100 |
9000円~11000円台 |
公式HP 資料請求 |
【パナソニック|スマ@ホーム システム】KX-HRC100 |
ATOM Cam2(アトムカムツー)
ATOM Cam2(アトムカムツー)は、アトムテック株式会社から販売されている見守りカメラです。
ネット環境が必要で、カメラを購入してしまえば、月額料金はかかりません。
ネット環境 | 必要 |
カメラの画角 (水平方向) |
120° |
カメラの首振り 機能の有無 |
無し |
カメラの画質 | 200万画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有 |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | カメラ買い切り制 |
価格 |
2980円(税込) |
公式HP 資料請求 |
ATOM Cam2(アトムカムツー)|2980円で購入可能な見守りカメラ |
スイッチボット(SwitchBot)|屋内カメラ
スイッチボット(SwitchBot)からは、家の中の電化製品や照明をスマホなどから操作できるスマートホームサービスに関する製品が発売されています。
【スイッチボット(SwitchBot)|屋内カメラ】を使用するには、ネット環境と接続させるための【スイッチボット(SwitchBot)|ハブミニ】が必要で、それらを購入してしまえば、月額料金はかかりません。
一番の特徴は、スイッチボット(SwitchBot)から発売されている『人感センサー(人の動きを感知)』や『開閉センサー(ドアの開閉を感知)』と連携することが可能な点で、センサーが感知した時に撮影を開始することも可能です。
ネット環境 | 必要 |
カメラの画角 (水平方向) |
107° |
カメラの首振り 機能の有無 |
無し |
カメラの画質 | 200万画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有 |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
不可能 |
料金プラン | カメラ買い切り制 |
価格 |
2980円 |
公式HP 資料請求 |
取付簡単・工事不要【SwitchBot公式サイト】 |
介護保険でレンタル可能な見守りカメラ
介護保険でレンタル可能な見守りカメラを紹介していきます。
ラムロックアイズ みまもりCUBE
【ラムロックアイズ|みまもりCUBE】は、みまもりCUBEと同じ会社から提供されている見守りカメラサービスです。
みまもりCUBEのカメラと同等の性能で、ネット環境が無い場合でも使用することが可能です。
【ラムロックアイズ|みまもりCUBE】の一番の特徴は、介護保険でレンタル可能な商品となっていることです。
見守る対象の高齢のご家族が『要介護2以上』、『認知機能の低下』、『外出先で迷う』などの状態に当てはまるようであれば、ケアマネジャーさんに相談してみましょう。
ネット環境 | 不要 ネット使用料は介護保険外 |
カメラの画角 | 水平方向:78° 垂直方向:46° |
カメラの首振り 機能の有無 |
無し |
カメラの画質 | 76800画素 |
夜間撮影 モードの有無 |
有 |
動体検知機能 の有無 |
有(オプションプラン) |
複数人で見守る ことが可能か |
可能 |
介護保険で レンタル可能? |
可能 |
料金プラン | 介護保険でレンタル 月額料金制 |
初期費用 | 3850円 カメラ1台につき |
カメラレンタル 月額料金 介護保険適用 |
約1000円 (1割負担の場合) |
ネット使用料 月額料金 |
1100円 データ容量1GB |
公式HP 資料請求 |
介護保険でレンタル可能な【ラムロックアイズ|みまもりCUBE】 |