独居や高齢者世帯の増加に伴って、数多くの高齢者向けの見守り・安否確認サービスが提供されています。
センサー・家電、訪問など様々な見守り方法がありますが、高齢な家族の暮らしぶりがよく分からず、サービス利用を後悔している方も少なくないようです。
カメラで高齢者を見守るサービスは、映像を見て様子を確認できるので、暮らしぶりがよく分かるサービスとなっています。
①総合病院で5年、訪問看護ステーションで10年、作業療法士として勤務してきました。
②高齢者の身体機能や住宅環境などを評価し、在宅生活を支える専門家として活動中です。
③保有資格:作業療法士、介護支援専門員、介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級
このページでは、高齢者をカメラで見守るサービスの特徴、メリット・デメリット、サービスが向いている方、主なサービス事業者と料金について解説していきます。

カメラタイプのサービスの特徴
外出先から室内の様子を確認できる
見守りたい室内にインターネットに接続されたカメラを設置することにより、室内の映像を外出先から確認することができます。
カメラの設置場所と使用例は以下の通りです。
リビング・居間 | 日中過ごしている時間が一番長い場所を見守ることができる |
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寝室 | 夜間、トイレに行く際に転倒していないかなどを見守ることができる。 |
玄関 | 認知面の低下した高齢者が外出しないか、外出する場合は服装や外出した時間などを把握することができる。 |
服薬カレンダー | 薬を内服しているかの確認が可能。 |
通話することが可能
見守る側 | 室内にいる人の映像を見ながら、通話することができる |
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見守られる側 | カメラに内蔵されたスピーカーやマイクを通して、見守っている外出先の家族と通話することができる |
映像を録画することができる
カメラタイプの高齢者見守りサービスには、映像を録画してくれる機能がほぼ全てのサービスに付いています。
録画機能があることによって、リアルタイムに見守ることができなくても、さかのぼってどのように過ごしていたかを確認することができます。
室内状況の変化を検知してスマホに連絡が可能
サービスを提供する会社によって、内蔵されているセンサーには違いがあります。
各社とも、センサーが室内状況の変化を検知するとスマホに連絡が入る形になっています。
カメラに内蔵されているセンサーには、以下のようなものがあります。
人体感知センサー | カメラの前を横切ったりするとセンサーが検知して、その人物を撮影し、画像付きのメールを送信してくれる。 |
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動作検知センサー |
『ドアを開ける』などの簡単な動作を事前に登録し、実際にその動作を検知すると、画像付きのメールを送信してくれる。
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音センサー | 設定した以上の音声が発生すると、スマホに通知が入れてくれる。 |
温度センサー | 見守る室内の温度が、設定された温度の範囲を超えると、スマホに通知が入れてくれる。 |
夜間の暗い状態でも映像を確認することが可能
カメラタイプの見守りサービスは、夜間、照明が点灯していない状態でも、赤外線レンズを備えたカメラを使用しているので、映像を確認することができます。
メリット
①電話での状況確認、センサーなどの見守りだけでは不十分な場合、室内の実際の映像を見て、見守ることができる。
②カメラを通して、通話することができる。
デメリット
①カメラで24時間365日見守られるため、見守られる高齢者はストレスを感じる可能性がある。
②カメラを設置した場所しか見守ることができない、24時間・365日切れ目なく家族だけで見守ることができないなどの理由から緊急事態の発見が遅れるリスクがある。
こんな方におすすめ
①失語・構音障害などがあり、電話での状況説明が難しい高齢の方
②物忘れなどの認知面の低下が出現している高齢の方
主なサービス事業者と料金(2022年4月現在)
ALSOK|HOME ALSOK アルボeye

- 概要
大手警備会社のアルソックが提供しているカメラで見守るサービス。
月額料金制で、カメラは3機種の中から選択する。 - カメラ首振り機能
3機種中、2機種に首振り機能あり - 暗所撮影:可能
- カメラに搭載されているセンサー
人感センサー、温度センサー(一部機種) - 会話機能:あり
- インターネット回線
見守る場所に、インターネットに接続する環境が必要。 - 見守り方法
スマホの専用アプリなどで、映像を確認して家族が見守る。 - 緊急時の対応
アルソックが、自宅(中には入らず、外から様子を確認)に駆けつけてくれるオプションサービスがある。 - 月額利用料金:2,200円(最も安いプランで、機器の分割料金含む)
※機器代金は2年で支払い完了。3年目以降は、月額1,100円。 - 資料請求はこちら
【資料請求はこちら】画面で簡単資料請求をクリック - ALSOK(アルソック)|アルボeyeの解説記事はこちら

ラムロック株式会社|みまもりCUBE

- 概要
SIMカードが内蔵されたカメラで、自宅内の高齢者を見守るサービス。
月額料金制で、1年プランと1か月毎更新のプランで料金が変わってくる。 - カメラ首振り機能:なし
- 暗所撮影:可能
- カメラに搭載されているセンサー
動作検知センサー(ドアを開けるなど特定の動作を検知することが可能) - 会話機能:あり
- インターネット回線
カメラにSIMカード内蔵されており、見守る場所にインターネット回線必要なし - 見守り方法
スマホ・タブレット・パソコンなどで、映像を確認して家族が見守る。 - 緊急時の対応
スタッフが緊急時に駆けつけるサービスはなく、家族が対応する。 - 月額料金
1年プラン:3,900円(税込4,290円)
1か月更新プラン:5,900円(税込6,490円) - 資料請求はこちら
お得な月額料金で利用できるお試し体験キャンペーン実施中
パナソニック|スマ@ホームシステム|屋内カメラ

- 概要
パナソニックから販売されているスマ@ホーム システムというカメラやセンサーを使用した見守りが可能なシステム。
必要な場所にカメラを設置し、見守り機器を制御するホームユニット(センサーを利用するには購入が必要)をインターネットにつなぐことによって、外出先から自宅内の映像を見ることができる。 - カメラ首振り機能
一部機種に首振り機能あり - カメラに搭載されているセンサー
動作検知センサー、音センサー、温度センサー - 会話機能:あり
- インターネット回線
見守る場所に、インターネットに接続する環境が必要。 - 見守り方法
スマホの専用アプリなどで、映像を確認して家族が見守る。 - 緊急時の対応
スタッフが緊急時に駆けつけるサービスはなく、家族が対応する。 - 月額料金:無料
- パナソニック|スマ@ホーム システムの公式ホームページはこちら
パナソニック|ホームネットワークシステム - パナソニックの見守りカメラとホームユニットの購入はこちら
パナソニックの見守りカメラは、複数の種類が販売されています。詳しくは、下記の【パナソニック|見守りカメラ・センサーの解説記事】をご覧下さい。リンクリンク - パナソニック|見守りカメラ・センサーの解説記事はこちらです。

ATOM Cam2(アトムカムツー)

- 概要
Wi-Fi環境がある屋内・屋外にカメラを設置して見守る。
月額料金は無料で、カメラ本体の価格も安価となっている。 - カメラ首振り機能:なし
後継のアトムカムスイングでは、首振りが可能となっている。 - カメラに搭載されているセンサー
動作検知センサー - 会話機能:あり
- インターネット回線
見守る場所に、インターネットに接続する環境が必要。 - 見守り方法
スマホの専用アプリなどで、映像を確認して家族が見守る。 - 緊急時の対応
スタッフが緊急時に駆けつけるサービスはなく、家族が対応する。 - 月額料金:無料
- 公式ホームページはこちら
ATOM Cam2(アトムカムツー) - ATOM Cam2(アトムカムツー)の購入はこちら
リンク
- ATOM Cam2(アトムカムツー)の解説記事はこちら
【ATOM Cam 2(アトムカムツー)|使用レビュー】2980円カメラで高齢者見守り高齢者をカメラで見守るサービスは、機材費や月額料金がネックとなって、利用を迷う方も多いようです。2980円でカメラを購入すれば、追加費用なしで高齢者を見守ることが可能な『ATOM Cam 2(アトムカムツー)』を実際に使用した感想などを紹介します。...
スイッチボット(SwitchBot)|屋内カメラ
- 概要
家の中の電化製品や照明をスマホやスマートスピーカーから操作することを可能にするスイッチボット(SwitchBot)シリーズにある屋内カメラ。
動くものを検知して、録画したり、スマホに通知する動体検知センサーなどが搭載されています。 - カメラ首振り機能:なし
2022年1月14日に発売された【スイッチボット|見守りカメラ】は、首振り機能あり。 - カメラに搭載されているセンサー
動作検知センサー - 会話機能:あり
- インターネット回線
見守る場所に、インターネットに接続する環境が必要。
また、スイッチボットハブミニという人感センサーや家電をネットに接続させるための装置が必要。 - 見守り方法
スマホの専用アプリなどで、映像を確認して家族が見守る。 - 緊急時の対応
スタッフが緊急時に駆けつけるサービスはなく、家族が対応する。 - 月額料金:無料
- 公式ホームページはこちら
- スイッチボット(SwitchBot)屋内カメラ・見守りカメラ・ハブミニの購入はこちら
リンクリンクリンク
- スイッチボット(SwitchBot)|屋内カメラの解説記事はこちらです。
