体調に不安がある高齢な家族のために、見守り・安否確認サービスを契約する方が増えています。
しかし、体の状態や環境、家族の状況に合った適切なサービスを選ぶことができずに、後悔している方が少なくありません。
センサーやカメラなど見守る方法だけではなく、『緊急事態に駆けつけてくれるサービスがあるか』など他のサービスを選ぶポイントも理解する必要があります。
このページでは、高齢者見守りサービスを選ぶポイント、おすすめのサービスなどを分かりやすくお伝えしていきます。
高齢者見守りサービスはどうやって選べばいいの?
現在、高齢者向けの見守りサービスは数多く存在しています。
その数多くの中から、自分に合った最適なサービスを選ぶためには、ポイントを理解しておく必要があります。
高齢者向けの見守りサービスを選ぶ主なポイントは、以下の通りです。
- 見守ることが可能な場所
- 見守る方法
- 誰が見守るか?
- 見守る頻度
- 緊急事態に駆けつけてくれるサービスがあるか?
- ネットは必要か?
- 料金
高齢者見守りサービスを選ぶポイント
この項目では、高齢者見守りサービスを選ぶポイントについて、解説していきます。
見守ることが可能な場所
高齢者見守りサービスでは、見守ることが可能な場所によって、以下の3種類に分類できます。
- 自宅
- 外出先
- 自宅と外出先の両方
見守る方法
高齢者見守りサービスでは、カメラ、センサー・家電など見守る方法がサービスによって異なります。
ここでは、見守る方法の紹介とそれぞれの特徴について、解説します。
- センサー・家電
- カメラ
- テレビ電話・ビデオ通話
- 訪問
- 電話・メール
- GPS
センサー・家電
センサー・家電を使った高齢者の見守りサービスは、見守る高齢者宅にセンサー・家電を設置し、その情報を確認して見守ります。
『人が通る』、『家電を使う』、『ドアの開閉』などセンサー・家電の種類によって得られる情報が異なります。
また、センサーや家電の数が少ないと見守られる人のプライバシー保たれますが、得られる情報が少なくなってしまいます。
■センサー・家電による見守り
- 見守る高齢者宅にセンサー・家電を設置
- 『人が通る』、『家電を使う』などセンサー・家電の種類によって得られる情報が違う
- センサー・家電の数が少ないと、プライバシーは保たれるが、情報は少ない
カメラ
カメラを使った見守りサービスは、自宅や玄関先にカメラを設置し、その映像をスマホなどから確認して見守ります。
見守られる人は、プライバシーが保たれにくいですが、人の動きや生活状況がよく分かるので、得られる情報が多いことが特徴です。
■カメラによる見守り
- 見守る高齢者宅にカメラを設置
- 設置したカメラの映像をスマホなどから確認して見守る
- プライバシーは保たれにくいですが、得られる情報は多い
テレビ電話・ビデオ通話
テレビ電話・ビデオ通話による見守りは、映像を見て通話できる機械を自宅に設置して、見守る方法です。
電話やメールよりも画像を見て話すことができるので、暮らしぶりや体調などを確認しやすいことが特徴です。
■テレビ電話・ビデオ通話による見守り
- 見守る高齢者宅にテレビ電話・ビデオ通話できる機械を設置
- 映像を見ながら電話・通話することによって、見守る
- 映像を見れるので、暮らしぶりや体調を確認しやすい
訪問
訪問による見守りは、地域に密着した郵便局や宅配業者などのスタッフが、決められた日時や頻度で、見守り対象者の家を訪問して、安否確認を行うサービスとなっています。
実際に、人が訪問して見守るので得られる情報は多いですが、訪問していない期間の様子が分からない点が課題です。
■訪問による見守り
- 決められた日時・頻度で、スタッフが見守り対象者の自宅を訪問
- 訪問したスタッフが、暮らしぶりや体調などを確認する
- 訪問した時点での情報は多いが、訪問のない期間の様子は分からない
電話・メール
電話・メールによる見守りは、サービスを提供する会社のスタッフが、決められた日時や頻度で、見守り対象者に電話やメールをして、体調や生活状況を確認するサービスです。
実際に会って見守りするわけではないので、得られる情報が少なく、また、電話・メールで見守りを行う時以外の様子が分からない点が課題です。
■電話・メールによる見守り
- 決められた日時・頻度で、スタッフが見守り対象者にメール・電話をする
- メール・電話にて、体調や生活状況を確認する
- 実際に会うわけではないので、得られる情報が少ない
- 電話・メールで見守りを行う時以外の様子が分からない
GPS
GPSによる見守りは、主に外出先で道に迷うことが多い方の位置情報を確認することに、使用されています。
サービスによっては、位置情報の確認に加えて、緊急事態には駆けつけてくれるものもあります。
■GPSによる見守り
- 外出先で道に迷うことが多い方の位置情報が確認できる
- 緊急事態には、駆けつけてくれるサービスもある
誰が見守るか?
高齢者向けの見守りサービスは、家族が見守る以外に、サービスを提供する会社のスタッフが見守ってくれるサービスがあります。
『日中は仕事で見守ることができない』、『見守りに協力してくれる家族が少ない』などの事情を抱えている方には、おすすめのサービスです。
以下の見守る方法のサービスでは、スタッフが見守ってくれるサービスがあります。
スタッフが見守る |
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家族が見守る |
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見守る頻度
見守る頻度とは、高齢者を見守る回数のことを指します。
転倒や持病の悪化による体調急変などが心配な場合は、見守る頻度が高い方がより異変に気付くことができます。
見守る頻度は、見守る方法によって、以下のようになっています。
24時間・365日 見守り可能 |
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決められた頻度 週1回、月2回など |
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緊急事態に駆けつけてくれるサービスがあるか?
高齢者を見守るサービスは数多くありますが、サービスを提供する会社のスタッフが、緊急事態に駆けつけて対応してくれるサービスはごく僅かしかありません。
『転倒』や『持病の悪化』、『外出先で道に迷う』などの緊急事態が発生した際に、家族が駆けつけて対応できれば問題ありません。
しかし、実際は、『遠くに住んでいる』、『仕事がある』などの理由で、緊急事態の発生が分かっても、すぐに駆けつけて対応できる方は少ないのではないかと思います。
緊急事態に駆けつけて対応してくれるサービスは、すぐには駆けつけることができないご家族にとっては、安心につながるサービスだと思います。
■緊急事態に駆けつけてくれるサービス
- スタッフが緊急事態に駆けつけて対応してくれるサービスはごく僅か
- 『遠くに住んでいる』、『仕事がある』などの理由で、すぐに駆けつけることができない家族も多い
- すぐには駆けつけることができない家族にとっては、安心につながるサービス
ネット(WiFi)環境は必要か?
高齢者見守りサービスを利用する際に、大きな問題となるのが、ネット(WiFi)環境の有無です。
高齢者の自宅には、ネット(WiFi)環境が無い場合が多いですが、逆に、見守りサービスにはネット(WiFi)環境が必要な場合が多いためです。
『センサー・家電』、『カメラ』、『テレビ電話・ビデオ通話』で見守るサービスは、ネット(WiFi)が必要な場合が多く、選ぶ際には注意が必要です。
■ネット(WiFi)環境は必要か
- 高齢者の自宅には、ネット環境が無い場合が多い
- 『センサー・家電』、『カメラ』、『テレビ電話・ビデオ通話』で見守るサービスは、ネット環境が必要な場合が多い
おすすめの高齢者見守りサービスを徹底比較
この項目では、おすすめの高齢者見守りサービスを今まで解説してきた『選ぶポイント』で徹底比較していきます。
アルソック(ALSOK)|みまもりサポート
【アルソック|みまもりサポート】は、複数のセンサーで自宅内にいる高齢者を見守るサービスとなっています。
センサーなどの情報は、アルソックが24時間・365日見守り、緊急事態には駆けつけて対応してくれます。
また、サービスには電話回線を使用するので、設置場所にネット(WiFi)環境は不要となっています。
見守ることが 可能な場所 |
自宅 |
見守り方法 | 複数のセンサーを設置して見守る |
誰が見守るか | アルソック(サービス提供会社) 家族も見守り情報は確認できる |
見守る頻度 | 24時間・365日 |
駆けつけサービス | あり |
ネット環境 | 不要 |
料金(初期費用) | 0円~ 設置するセンサーによって費用に違いあり |
料金(月額) | 2000円台~5000円台 設置するセンサーによって料金に違いあり ※上記費用はセンサーを複数設置した料金 |
公式HP 資料請求 |
WEBで資料請求をクリック! |
スイッチボット(SwitchBot)
スイッチボットは、家の中の電化製品や照明を離れた場所から操作できるスマートホームサービスです。
スイッチボットには、用途に合わせて商品が用意されており、『見守りカメラ』、『人感センサー』、『温湿度計』などで、自宅内にいる高齢者を見守ることができます。
『見守りカメラ』などからの情報は、家族が24時間・365日見守ることが可能で、緊急事態に駆けつけるサービスはありません。
また、スイッチボットの利用には、ネット(WiFi)環境が必要です。
見守ることが 可能な場所 |
自宅 |
見守り方法 | 『見守りカメラ』 『人感センサー』 『温湿度計』 などを利用して見守る |
誰が見守るか | 家族 |
見守る頻度 | 24時間・365日 |
駆けつけサービス | なし |
ネット環境 | 必要 |
料金(初期費用) | 見守りカメラ:3000~4000円台 人感センサー:2000円台 温湿度計:2000円台 ハブミニ:4000円台 ハブミニは見守り機器をネットに接続させる商品 |
料金(月額) | 見守り機器を購入すれば月額料金はかからない |
公式HP | 「スマートホーム」のベストセラー【SwitchBot公式サイト】 |
みまもりCUBE
【みまもりCUBE】は、見守りカメラで自宅内にいる高齢者を見守るサービスとなっています。
見守りカメラの映像は、24時間・365日家族が見守ることが可能で、緊急事態に駆けつけるサービスはありません。
【みまもりCUBE】には、通信機能を持ったSIMカードが内蔵されており、設置場所にネット(WiFi)環境は不要となっています。
見守ることが 可能な場所 |
自宅 |
見守り方法 | 見守りカメラ |
誰が見守るか | 家族 |
見守る頻度 | 24時間・365日 |
駆けつけサービス | なし |
ネット環境 | 不要 |
料金(初期費用) |
3850円(税込) |
料金(月額) | 4290円(税込)~ 利用期間・データ容量などで料金に違いあり |
公式HP | みまもりCUBE公式ホームページ |
Amazon(アマゾン)|アレクサ・Echo Showシリーズ
【アマゾン|Echo Showシリーズ】は、アレクサアプリを使用したスマートディスプレイです。
高齢者の自宅に【Echo Showシリーズ】を設置することにより、『テレビ電話・ビデオ通話』、『見守りカメラ』を使用することが可能で、見守ることができます。
【Echo Showシリーズ】の『テレビ電話・ビデオ通話』、『見守りカメラ』は、24時間・365日家族が使用するが可能で、緊急事態に駆けつけるサービスはありません。
また、【Echo Showシリーズ】の使用には、ネット(WiFi)環境が必要です。
見守ることが 可能な場所 |
自宅(Echo Showを設置している場所) |
見守り方法 | テレビ電話・ビデオ通話 見守りカメラ |
誰が見守るか | 家族 |
見守る頻度 | 24時間・365日 |
駆けつけサービス | なし |
ネット環境 | 必要 |
料金(初期費用) |
Echo Show8 第2世代:14980円 Echo Show10:29980円 |
料金(月額) | Echo Showを購入すれば月額料金はかからない |
ワタミの宅食|みまもりサービス
【ワタミの宅食|みまもりサービス】は、高齢者の自宅に弁当・惣菜・ミールキッドなどを配達してくれる際に、見守ってくれるサービスです。
弁当などを配達する際は、手渡しを原則としており、高齢者の様子を確認して見守ってくれて、その様子は、専用のアプリを通じて、家族は知ることができます。
見守りは、土日祝を除く平日に行われ、配達の無い日には、安否確認の電話をしてくれます。
緊急事態に駆けつけるサービスはありませんが、異常が疑われる場合は必要に応じて家族などに連絡する仕組みとなっています。
見守ることが 可能な場所 |
自宅(弁当を配達する場所) |
見守り方法 | 訪問+電話 |
誰が見守るか | 配達スタッフ |
見守る頻度 | 土日祝除く平日 |
駆けつけサービス | なし |
ネット環境 | 不要 |
料金(初期費用) |
特になし |
料金(月額) | 3300円(税込) 弁当・惣菜などの料金は別 |
公式HP | ワタミの宅食|みまもりサービス |